2013.07.03

バインダー バインダー

用紙の綴じ穴

用紙の綴じ穴について少しご説明してみたいと思います。

用紙の綴じ穴は、規格で統一されています。
そりゃそうですよね、金具を作るメーカーと、用紙を印刷する会社が、ばらばらの穴ピッチで作っていたら大変なことになります。

最近は、用紙の大半がA4判に統一されつつあり、他のサイズがめっきり減りましたね。
2穴の場合は、用紙のサイズが何であっても基本的に、80ミリピッチ(穴の中心から隣りの穴の中心までの距離)です。

どこのオフィスのデスクにもひとつやふたつはある2穴パンチ、あれが80ミリピッチ2穴です。
それ以外は用紙の大きさにより、穴の規格が異なります。

2穴の次は4穴、A4判の場合は4穴になっても80ミリピッチ4穴です。
B4判でも4穴は80ミリピッチ、B5判の場合の4穴は57ミリピッチ、A3判になると規格はあいまいで、短辺綴じはともかく、長辺綴じとなると、今は専用の金具がないのでテコなし金具で代用するしかないように思います。

その上は多穴、そう、ルーズリーフ等に見られる、たくさんの穴がずらっと並んだやつです。
これは用紙の大きさに関係なく、9.5ミリピッチで、あけられるだけの穴が並んでいます。

昔はこの9.5ミリピッチを、ドンコピッチなんて呼んでた時代もありました。
A4判なら30穴、B5判なら26穴、B4判なら36穴、等々。
ここでちょっと困るのが、前述の80ミリピッチの2穴と、ピッチが重ならないということ。
そこで、苦肉の策として、たくさん並んだ多穴のうち、80ミリピッチ2穴の部分だけ、穴を大きくして無理やり共用できるようにしてあるルーズリーフやリフィルを見かけられることがあると思います。
この穴を、私たちは「バカ穴」と呼んでいます。

ちょっと特殊な例としては、、、
A4判に近いサイズに、アメリカのレター判があります。
アメリカのレター判は、基本的に3穴(4+1/4インチピッチ、ミリに直すと107.95ミリ)ですので、日本でもA4判用で108ミリピッチ3穴という規格がいちおう用意されています。

あとは、連続伝票の左右にずらっと並んだスプロケットホール。
これは欧米から来たものですので、1/2インチ(12.7ミリ)ピッチの穴が並んでいます。
このインチ穴を利用して綴じるバインダーの通称は、なぜか「データバインダー」ですね、昔は最先端のイメージだったのかな。

これ以外に、手帳の類に多い6穴~8穴は、さまざまな規格があり、リフィルも、バインダーも、メーカーサイドで統一して製造されていることが多いので、さほど規格としての統一感はありませんし、私の頭の中でもまとまっていません。

 

ファイルバインダー担当  服部元昭

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