2穴のファイルで最もポピュラーなのが、リング金具です。
このリングの形状に、大きく分けて、2種類あります。
丸いリング金具と、アルファベットの大文字Dの形をしたD型リング金具。
どう違うの?
もちろん用途は同じ、穴のあいた書類を綴じるのです。
リング金具ですから、ペラペラめくれて閲覧性がよく、途中の書類の抜き差しがし易い綴じ具であることも同じ。
違うのは、金具の付いている場所です。
丸型リングはファイルの背の内側についていますが、D型リングは第三面(うら表紙の内側の面をこう呼びます)に付いています。
もともとは丸いリング金具だけしかなかったのです。
しかし、ファイルの背に印刷を入れたい時に、丸いリング金具だと、これをファイルに留めるリベットの頭が2個、背に飛び出すので、デザイン的に邪魔になることがあります。
そういう時、丸型リングを第三面に取り付けていました。
ならば、第三面に取り付ける専用のリング金具をということで、D型リング金具が生まれました。
丸いリングの一部をまっすぐにして、Dが左右反転した形、そのまっすぐ立ちあがった棒状の部分に書類が積み上がる形状にしたのです。
リングが丸くないので、書類がまっすぐ積み上がっていますから、書類の端がぴったり揃って、見た目にもいい感じになりました。
特に背幅の大きいファイルの場合、D型のほうが、書類の納まり具合もいいので、重宝されているように思います。
ファイルバインダー担当 服部元昭